学校経営方針
令和6年度 学校経営計画
1 学校教育目標
考える子 ~ 自ら思考し、創造する子ども
助け合う子 ~ 明るく、互いに助け合う子ども
ねばり強い子 ~ 最後までやりぬく子ども
たくましい子 ~ 健康で、たくましい身体の子ども
2 目指す学校像 ~学校経営の基本理念~
安心安全 子どもたちが、喜んで通おうとする学校にする。
「安心安全な居場所」「多様性の尊重」「良い友達と良い教師」「人権意識」
教育の質 10年、20年後の未来を見据えた教育を行う学校にする。
「持続可能な社会の創り手を育成」「子どもが確実に力を付ける教育」
自立自律 子どもたちが、夢、希望、憧れ、志をもって挑戦できる学校にする。
「よさや可能性を発揮」「ねばり強く力を十分に発揮」
信頼 家庭や地域に愛され誇りに思われる学校にする。
「安心して通わせられる学校」「謙虚で誠実な学校」
改善 目標達成に向かって、全員参加で取り組む学校にする。
「チームワーク」「ベクトルを同じに」「目的と手段」「PDCA」
働く環境 学び合い、高め合い、やりがいをもって働く職員がいる学校にする。
「やりがいのある仕事」「人が育つ職場」「風通しがよい職場」
3 目指す教師像
☆信頼される教師
人間性 笑顔・挨拶・言葉(丁寧・温かみ・前向き)・感謝の気持ち
教育的愛情 子どもの人権尊重・よさや可能性に目を向ける
プロ教師 教職への強い情熱・自分磨き(指導力・専門性・人間性)・法令遵守
☆よりよい学校づくりを目指す教師
使命感 学校づくりを担う一員としての責任感・姿勢・行動力
経営参画 組織的・協働的に課題解決に向かう参画意識
チーム意識 職場の輪を大切にし、気軽に相談・学び合い・高め合う職場づくりに貢献
4 重点目標
確かな学力と温かみあふれる北陽小
~伝え合う力の育成を軸に~
5 目指す子ども像
☆確かな学力
言葉の力 豊かな言葉で伝え合う力を身に付けた子ども
打開力 問いをもち、自ら考え、多様な情報をもとに解決に向かう子ども
自立自律 自分らしい学び方を身に付け、粘り強く挑戦する子ども
☆温かみあふれる北陽小
人間性 明るい挨拶、元気な返事、丁寧な言葉遣いで伝え合う子ども
温かい言葉で認め合い、励まし合い、協力し合う子ども
☆健康でたくましい身体
生きる源 自分の健康、体力や運動能力に興味関心をもち、伸ばそうとする子ども
6 指導の重点
☆「確かな学力」を育成する視点←学習支援部
言葉の力
話や文章を理解して分かりやすく伝えたり、論理立てて主張をまとめたり、議論したりする。
高める力 → 傾聴力・読解力(インプット)
説明力・要約力・記述力・プレゼン力(アウトプット)
語彙力(言葉の知識、使い方)
指導 → 各教科・領域等の指導における言語活動の活性化
読書の習慣化を図る読書指導の活性化
打開力
課題意識をもち、見通しを立て、様々な情報(関連する知識や多様な考え等)と自らつながり、必要な情報を精査して考えを形成し、粘り強く課題解決に取り組む。
高める力 → 情報活用能力(整理・比較・選択・発信・共有等)
※情報…一人または協働で、教科書、インターネット、友達、教師等から得られる知識や考え方等。
ICT活用能力(基本スキル、タイピング、モラル等)
指導 → 個別最適な学びと協働的な学びを組み合わせた主体的・対話的で深い学びのある授業づくり
自己選択・自己決定をして学ぶ場の保証
教科に応じた「見方・考え方」の育成(深い学び)
総合的な学習の時間と各教科等との関連を意識した指導
授業展開の統一(倶知安プラン)
授業の流れがわかる板書(倶知安プラン)
自立自律
自らの学習状況を把握し、自分にとってよりよい学習の進め方について、粘り強く試行錯誤する等、自分らしい学び方を身に付ける。
高める力 → 夢や希望、憧れ、なりたい自分、粘り強く挑戦する態度
何ができて、何ができないのかを認識し、何に取り組むとよいのかを判断する力
授業のルールを守る(学習用意、チャイム席、語先後礼、立腰、目を見て聞く~倶知安プラン「倶知安町5つ星」)
指導 → 家庭学習の取組方の指導、習慣化
キャリア教育、道徳教育、「考え、議論する道徳」授業
静で始まり、動で学び(アクティブに)、静で終える授業
清潔、整理整頓、低刺激等、多様性に配慮した教室環境
☆「温かみあふれる北陽小」を実現させる視点←安心安全部
人間性
挨拶し、元気な返事、丁寧な言葉遣いで人と関わり合う。
高める力 → 自分から挨拶、礼をして挨拶、呼ばれたら返事
「~です・~ます」の指導
指導 → キャリア教育、道徳教育
一貫・継続・徹底した日常の指導
温かい言葉で認め合い、励まし合い、協力し合う。
高める力 → 思いやり、規範意識、多様性尊重
いじめは絶対に許されないことの理解
人との関わり方、自己肯定感、自己有用感
指導 → いじめの未然防止(自己有用感、共感的人間関係)
好意に満ちた言葉(教員の丁寧で温かな言葉、先に知らせる言葉~倶知安プラン)
温かい心の見える化(全校による温かな取組、児童会活動での取組等)
キャリア教育、道徳教育、「考え、議論する道徳」授業、人権教育
☆「健康で、たくましい身体」を育成する視点←安心安全部
生きる源
運動・食事・睡眠の大切さを理解し、生活習慣をよりよくする。
高める力 → 適度な運動習慣、望ましい食生活と睡眠の習慣化
指導 → 体力・運動能力への興味関心を高める取組
体力・運動能力の課題改善を図る取組
食に関する指導、生活習慣の改善に向けた取組
☆「特別支援教育」の視点←特別支援教育コーディネーター
学びの保証
児童生徒一人一人の教育的ニーズを把握し、その持てる力を高め、生活や学習上の困難を改善又は克服するため、適切な指導及び必要な支援を行う。
取組 → 合理的配慮・UDの視点による学びの場の充実(特別支援学級、通級指導教室、通常学級)、子ども理解(情報収集・特性の理解・つまずき分析)、指導・支援の試行錯誤、個別の指導計画に基づく指導・支援の検証・改善、適切な指導・支援の整理と引き継ぎ(個別の教育支援計画)、早期支援につなげる体制の充実、実際の支援体制の充実、保護者・関係機関との連携・協働
☆「ICTの利活用」の視点←学習支援部
教育DX
ICTを活用した授業改善を促進する。
取組 → 効果的に活用(授業において、クラウドを活用した考えの共有、資料等の共同作成、閲覧等)
主体的に活用(授業において、様々な情報源から選択し、活用して問題解決する)
☆「安全教育」の視点←安心安全部
命を守る
自他の命を守る教育を推進する。
取組 → 日常の安全確保(緊急時の体制確立、教職員の防犯訓練、教育環境の安全点検)、校内外の生活指導、交通安全指導(交通安全教室、街頭指導、安全マップ)、引き渡し訓練、防災教育(立ち止まり訓練、避難訓練、防犯教室)
7 学校運営を進める組織マネジメント
☆ビジョンの共有
★目標と道筋を全教職員が理解し、共有する。
★何を、どのように、いつまで、どこまで取り組むかを明確にする。
☆自走する組織
★役割を明確にする。
★自分たちで考え、チームで解決する。
★ミドルリーダーが機能する組織にする。
★確認・連絡・報告(かくれんぼう)を徹底・迅速に行う。
☆働き方改革
★優先する業務を明確にする。
★ICTをあらゆる場面で活用し、質と効率を向上させる。
☆検証改善
P...実態把握(児童の観察、各種データ等から)
数値目標(学校評価アンケート項目とリンク)
策(改善に直結する策、素早く取り組むことができる策、既存をリニューアルする策、エビデンスがとれている策)
D...全教職員が目的意識をもち、一体となって取り組む。
教職員で成果と課題を共有し、取組方をブラッシュアップ。
C...実態把握(学校評価アンケート、観察による児童の状況等)
A...策の継続または変更。
☆校務運営を推進する会議
分掌会議 ・各係提案の確認
↓ ・各部マネジメントに関すること
運営会議 ・毎月実施
↓ ・学校運営の見通し、職員会議提案の確認、各調整等
・各部マネジメント状況の共有
職員会議 ・学校が円滑に運営されるために行う。
・協議事項に置いて、大きな変更や新たな取組があれば、必ず事前に分掌会議と運営会議を通して提案すること。
8 目標達成のための推進チーム
確かな学力を身に付けた子供を育成する ・・・ 学習支援部
心理的安全性の高い温かい学校にする ・・・ 安心安全部
学習支援部
知 確かな学力を育成するための策
知 ICT活用促進するための策
知 読書習慣を定着させるための策
+これまでの係業務
安心安全部
徳 温かい北陽小にするための策
体 体力を向上させるための策
+これまでの係業務
☆「確かな学力」「温かみあふれる北陽小」「健康でたくましい身体」を2チームで分担し、目標達成に向けてそれぞれが自走・協働してマネジメントする。
☆短期的PDCA…年間2サイクルで計画
・基本は〔P数値目標・策→D実施→C検証→A改善〕×2
・ただし途中の状況を踏まえ、必要があれば部内で判断して素早く動く。
〔O観察・O状況判断・D意思決定・A動く〕×∞
☆各部は「策」を検討
・付けたい力を焦点化する。全部を目指さない。1点突破で他も引っ張り上げる。
☆PDCAとOODAにより、「策」の進捗、「成果」のあらわれ、「課題」把握
☆これまでの概念や仕組みにとらわれない発想。
☆学校間のつながりを深めて協働(倶知安町内の学校間連携)。
☆試行錯誤、積み重ね、軌道修正。
9 学校運営を補完する組織
☆円滑な学校運営・教育活動の推進にあたり、必要に応じて開催し、相談・協議する。
★校内支援委員会
★生活指導委員会
★いじめ防止委員会(生活指導委員会が兼ねる)
★学校保健委員会
★働き方改革推進委員会(運営会議が兼ねる)
10 学校間連携~倶知安プラン
☆倶知安プランを学級経営、学校運営の基盤の一つとする。
☆教頭と教務主任が中核(教育課程実践交流会)となり、他校との連携・協働を進める中で、自校の改善を図る。
★授業改善 ~ 授業展開の統一、授業の流れがわかる板書
★学習規律の徹底 ~ 町内共通、学びに向かう姿勢づくり
★学校間の連携・接続 ~ 総合的な学習の時間のつながり、合同研修会・実践交流会・ブロック研修会のつながり
★働き方改革 ~ 働き方Roadの活用、校内研修とミニ研修
★安心安全な学校づくり ~ 好意に満ちた言葉、温かい心の言語化・見える化
★家庭・地域との連携・協働 ~ 地域人材の活用、地域とのつながり
11 家庭・地域との連携・協働
☆学校が行う教育活動について、目的、方法、評価等を発信・共有するとともに、家庭や地域の思いや願いを受け止め、よりよい教育活動へと改善を図る。
(授業参観、懇談会、面談、地域交流懇談会、コミュニティ・スクール、HP、学校だより等)
☆家庭や地域の人的・物的資源を活用し、教育活動の充実を図る。
(PTAや町内会に教育活動への協力依頼、ふれあい学習での講師依頼、CS推進員の活用等)
12 コミュニティ・スクール(学校運営協議会)
☆学校運営協議会を通じて、保護者や地域の方々が、当事者として学校運営に参画し、地域とともにある学校づくりを行う。
☆多様な学習や体験活動の充実、地域ぐるみでの子どもの育成、保護者同士・地域の人とのつながり等のよさを活かし、社会に開かれた教育課程の実現や、教育活動の充実を図る。
★学校経営方針の承認、中間報告、年度末報告(学校関係者評価委員会)
★学校運営への地域の声の反映
★CS推進員(5名)を中心とした教育活動への協力
★地域ぐるみでの子どもたちの育成
13 教員の資質能力向上
〈基本方針〉
☆経験の浅い教員の資質能力の向上(個の力)
☆目指す子ども像に迫る指導力の向上(学校力)
〈具体〉
☆学びの場
★初任段階層を育成するための校内体制(ミドル・ベテラン・管理職を中心に)を構築し、計画的に実施する。初任段階研修における学校計画研修を活性化し、特に学級担任にとって必要な学級経営・授業づくりの「基本のキ」を習得する内容を重視する。
★目指す子ども像に掲げる重点「確かな学力」(「6指導の重点」~言語能力・打開力・自立自律)に直結する指導については、学習支援部が示す学校全体での取組を実践していく中で学ぶことを重視する。
★校内研修は、倶知安プランに示された授業展開や学習規律等に基づき、北陽ファイブを視点とした授業研究に取り組み、授業の質の向上を目指す。また、教科の本質や特性による指導のあり方について「基本のキ」を学ぶことも重視する。
★町内外の外部講師活用、町内学年部の交流(ブロック研修)~倶知安プラン、各種オンデマンド研修等を活用し、研修の幅を広げ質の高い学びとすることを重視する。
☆制度活用
★職員1人1人が自分を見つめ、主体的に自己研鑽して自身の職能向上に努めるよう、「自己診断シート」「研修履歴」「人事評価シート」を活用する。
14 働き方改革の推進
〈基本方針〉
☆限られた勤務時間を必要なことに使う。
☆効果は得られても、そのための時間と労力が見合わないものを見直す。
☆ICTを積極的に活用し、業務の効率化を図る。
〈具体〉
☆分掌業務の負担軽減
「分掌業務一覧」の提案Lvと実務Lvが「B」のものは、下記のように取り組む。これまで数十年間も取り組まれてきた様々な活動の提案文書や実務は、ほぼ出来上がっているものであるとおさえ、大きな変更等は行わない(ここに時間をかけない)。
★各種行事等の内容を固定化。提案にかける時間・実務にかける時間を軽減。
★提案は前年ベース、必要箇所のみ変更(日時、担当者等)。
★分掌会議の検討時間を減らす。確認のみ。※目的のない分掌会議は行わない。
★職員会議の提案を減らす。日報・集会(週1)を活用して内容を全体へ周知。
☆ICTを活用した校務処理の負担軽減
★クラウドを活用した職員間の情報伝達(日報)。
★ペーパーレス促進。
★デジタル教材、デジタルドリル等を活用した学習指導に関する業務の負荷軽減。
☆適切な教育課程の編成・実施
★授業時間数は年間1085時間以下(行事以外)とし、余剰時数を最小限に。
★運動会、学習発表会は、日常の学習活動の延長上にあり、学んだこと・身に付けたことを発表する機会とする。準備や事前指導に要する時間を削減する。
☆ワークライフバランスの意識向上
「仕事と生活の調和」に対する意識を高めるため、下記に取り組む。
★毎月2回の定時退勤日を実施。
★年に2期「私の定時退勤日」を実施。
★年2回以上のワークライフバランス推進強化期間の実施。
★15日以上の年次有給休暇の取得促進。
★夏季休暇(5日間)の完全取得。
★在校時間の客観的な把握(意識向上)。
★ストレスチェックを活用したメンタルヘルスチェック。
☆会議時間の短縮
★職員朝会なし。週1回(毎週火曜)の職員集会あり。
★職員会議の短縮(目標60分以内)。分掌会議・運営会議において、部内の意見調整と校長の許可を得ることにより、職員会議以外の場(職員集会・日報等)で周知・共有可能。進行の効率化。説明は、「要所」のみとする。
★分掌会議の効率化。Lv「B」は原則「前年ベース」であり、確認のみ。学習支援部は「知」に関すること、安全安心部は「徳」「体」に関するマネジメントのために有効に時間を使う。
☆教頭の業務縮減
★目的が明確ではない、効果が見えにくい、慣例的・惰性的、等の業務を削減。
★教頭の業務の分散化。事務職員との役割分担。
☆働き方改革推進委員会
★改革の中心となり、学校全体で働き方改革の取組を進める。
★全職員の声をもとに、課題を絞って改善を進める。